こんにちは、ベイトリールマニアのHAJIMEです。
淡水でのバス釣りによく使われているのがベイトリールですが、僕は海(ソルト)でのベイトショアジギング、ベイトシーバスとベイトタックルを使うことが楽しく、メインタックルはいつもベイトになっています。
そこで気を付けないといけないのが釣行後の水洗い。
リールを洗わないとどんな高価な物でも塩分で確実に錆びます。
やはりメンテナンスをしないといい状態で長く使うことは難しくなりますね。
そこで今回はベイト歴20年の管理人が海水で使ったベイトリールの洗い方(水洗い)とメンテナンス方法について解説します。
目次
ベイトリールの洗い方
先ずはベイトリールの洗い方を撮影しましたので参考にしてみて下さい。
動画内では伝えきれなかったことを記事では補足しています。
ベイトリールの洗い方は以下の5点について気を付けることが大切。
これから説明する通りに行えば、ベイトリールのトラブルをほぼなくすことが出来ますね。
僕は海でベイトリールを使いだしてかれこれ10年はこの洗い方ですが、今まで問題が起きたことはありません。
リールはシマノの17エクスセンスDCを使って説明しています。
これがダイワやアブガルシアなど他のメーカーでも同じ。
釣行後すぐに水洗い
一番大切なことですが、海釣りから帰って来たら真っ先にすることがベイトリールを水洗いすることです。
僕は丸一日沖堤防などで釣行すると朝の3時に行って場所取り、朝まずめの青物を狙い、夕まずめのタチウオを狙って帰ると家に着くのが夜の9時なんてことがあります。
そんな時寝不足から
「明日仕事やし、疲れたから仕事から帰ってきてからリール洗おう!魚捌くのが先決!」
と思ってその日は就寝。
それから、何日か経って
「あっ!釣り具洗うの忘れてた!ヤバい!」
ベイトリールを巻いてみると
「ゴリゴリ!ゴリゴリ!?」
完全に塩で錆びてしまいベアリングとギアがやられていました。
それ以来、どんなにしんどくても釣行後すぐに水洗いするようになりましたね。
ロッドやルアーよりも真っ先にリールです(笑)
釣行時間が長い時でリールに塩がかなりついているなと思ったら、お昼ぐらいの魚が釣れない時間にペットボトルの水を少しかけたりもしています。
それぐらい塩はリールにとって大敵です。
ドラグを締める
水洗いする前のドラグを締めます。
理由としてドラグを締めてドラグワッシャーに水が極力侵入しないようにするためです。
ドラグを締めていないと、水洗いした時にドラグのグリスが流れてしまう恐れがあるので、それを防止することが出来ます。
完全に水が浸入しないようにすることは出来ないので気休めではありますが…
必ず水で洗う
ベイトリールを洗う時は必ず、水で洗うようにしてください。
「お湯の方が塩分が取れていいのでは?」
という意見もあるのですが、リール内部のグリスがお湯によって流れやすい状態になってしまいます。
グリスが流れてしまうと、リールの巻き心地が悪くなり、完全にオーバーホールしないといけない状態になってしまいますからね。
反対にこれからオーバーホールをするというのであれば、お湯で洗っても問題ありません。
その方が、パーツクリーナーできれいにギアなどを洗浄する手間が少なくなりますからね。
ルアーやロッドはぬるま湯で洗う方が塩分が取れるので、お湯で洗っています。
スプールのみでも洗う
先ずリール全体を洗ったあと、必ずスプールを取り出して再度洗うことが重要ポイントです。
スプールにはベアリングが入っており、リール本体に水をかけただけでは塩分が完全には取れていません。
ベアリングはシマノの場合、「S A-RB」という塩ガミしにくい素材が使われていますが、それでも錆びる時は錆びますね。
ベアリングが錆びてしまうと、スプールの回転が著しく悪くなり、異音の原因にもなります。
こうなると釣りに集中出来なくなりまし、モチベーションも下がり帰りたくなってしまいます(笑)
ついめんどくさくて、やらない方もいるかと思いますが、絶対に取り外して洗う方がいいです。
特にシマノのアンタレスDCはDCユニットが3つのネジで固定されているので外すのが面倒なんですよね(笑)
しかし、6万円もする高価なリールにトラブルが発生するのは嫌なので、僕は必ず行っています。
水分をふき取って乾燥させる
洗い終わったら、水分をタオルやキッチンペーパーでふき取って、乾燥させます。
丸一日ぐらい乾燥させるのがベスト。
この時、スプールやベアリグンを拭くのに、ティッシュは使わない方がいいです。
理由としてテッシュは拭くと繊維が残ってしまうため、リールにティッシュが付着した状態のままになってしまいます。
このティッシュがトラブルの原因になることもあるので、精密機械であるリールに余分なものが付かない状態にすることが大切。
村田基さんのベイトリールの洗い方でもOK?
ミラクルジムこと僕の憧れの存在である村田基さんはベイトリールをそのまま水に浸けて洗っていますね。
洗っているリールは16アンタレスDCだと思います。
DCユニットがありますが、防水加工が施されているので、水に浸けても大丈夫なようです。
しかし、僕の釣り友の話しによると、乾燥させすに濡れたまま放置していたらDC音が聞こえなくなり、ブレーキがかからなくなったそうなので、洗った後は乾燥させるこということがやっぱり重要なポイントですね。
この洗い方だと、水に浸けてハンドルを回すことから塩抜きは出来ますが、内部のグリスが抜けやすくなります。
オーバーホールまではいかなくても、ハンドルをドライバーで外してサイドカバーを外し、グリスアップする所までは5釣行に一回はやった方が良さそうですね。
僕は出来るだけ、自分でオーバーホールしたくないので、プロにお任せしています。
オーバーホールするのも楽しいのですが、一度クラッチのバネやネジがどこかに飛んで行ってしまい、結局釣り具店に持っていくことになりました(笑)
それ以来、メインで使っているリールはメーカーに出し、2軍のリールは自分でオーバーホールしているという感じです。
ベイトリールのメンテナンス
最後にベイトリールのメンテナンス方法を簡単に解説します。
リールを洗い終わったら乾燥は一日以上させる方がいいですね。
乾燥させる前に組んでしまうと、リール内部に水分が残ったままになってしまうため、トラブルの原因に。
ベイトリールには後ろに水抜きの穴がついています。
ここの穴を下向きにして振ると内部の水がかなり出て来ます。
僕はリールのカバーを開けるのが面倒なので、いつも思いッきり振っていますね(笑)
これでリール内部の水は完全には取れませんが、ほぼ取ることが出来ます。
乾燥させたら、オイルとグリスをさしていきます。
ベアリング部分にはオイル、レベルワインダーの稼働部にはグリスをさします。
オイルは少量、グリスは綿棒を使って少しだけ塗る感じでOK。
塗りすぎたり、かけ過ぎるとスプールの回転が悪くなる原因となります。
これでメンテナンスは以上です。
一年に一回はオーバーホールをして消耗した部品を新品に交換すれば、末永く使うことが出来ますね。
保管する場合はドラグを完全に緩めた状態にして下さい。
ドラグを締めたままだと、ドラグワッシャーに負担がかかってしまうので、寿命が短くなってしまいます。
より詳しい、ベイトリールのメンテナンス方法についての記事も書いているので参考にしてみて下さいね。
⇒ベイト歴20年の私が教えるベイトリールの簡単メンテナンス方法
最後に
海水で使ったベイトリールの洗い方とメンテナンス方法について解説してきました。
色々な洗い方があり、個人によって洗うポイントは変わってくるかと思いますが、
何より大切なのは釣行後すぐに水洗いすること。
釣り場から家まで距離のある方は、2リットルのペットボトルに水を入れて置き、かけて洗ってから帰ってもいいぐらいです。
是非大切なベイトリールを日頃からメンテナンスして、新品の滑らかな回転のまま長く使い続けたいですね。