こんにちは、STELLA PLANET(ステラプラネット)のHAJIMEです。
あなたは愛用しているスピニングリールのメンテナンスをしていますか?
海釣りで使用した場合、釣行後そのままにしていると塩分で確実にベアリングが錆びます。
ベアリングが錆びることによって、どんな高価なリールでも回転が悪くなり、「ゴリゴリ」とした巻き心地になってしまいます。
こうなってしまうとメーカーにオーバーホールを依頼して錆びた部品を全交換しないといけないはめに。
何万円という高額な請求がくるのである意味恐怖です。
1万円前後のリールなら新品に交換した方が安くつくぐらいです。
そこで重要なのが日頃からのメンテナンス。
今回は愛用のスピニングリールをお手入れして、末永く使うための洗い方と3分で出来る簡単なメンテナンス方法について徹底解説 します。
目次
スピニングリールの洗い方
海水で海釣りで使ったスピニングリールは釣行後、必ず洗うことが重要です。
淡水のバス釣りなどは毎回洗う必要はないですね。
問題は水に塩分が含まれているかどうかです。
汽水域でシーバス釣りをした後は洗った方がいいでしょう。
僕の親父は昔、サビキ釣りで使ったリールを洗わずそのまま、屋根裏の暑い場所に放置していました。
次に使おうと思って久しぶりに出して見ると、アミエビがリールに付着して異臭を放っており、ハンドルを巻こうと思ってもゴリゴリして全く巻けません。
安物のリールだということもありましたが、完全に壊れてましたね。
釣りから帰って来たらすぐに洗っていればよかったのに…
僕は魚を捌くより前にリールを必ず洗っています。
特にベイトリールは内部に水が入りやすい構造なので尚更。
ドラグを締める
先ず水で洗う前にドラグを締めます。
ドラグを締めることにより、リール内部に水が侵入するのを防ぎます。
また、ドラグのグリスが流れにくくする効果もあります。
ついつい忘れがちですが、しっかり締めてから洗いましょう。
真水で洗う
スピニングリールを洗う際は真水で洗うことが重要。
お湯を使ってしまうと、リールのグリスが落ちやすくなってしまうのでトラブルの原因となります。
また、シャワーの水圧は弱めで。
水圧が強いとリール内部に水が入りやすくなってしまいます。
洗う箇所はボディ全体、ハンドルノブのベアリング、ベールの可動部。
特に重要なのがラインローラーのベアリングです。
ラインローラーはスピニングリールにとって生命線なので、しっかり水をかけて塩分を流しておきましょう。
乾燥させる
洗い終わった後は乾いたタオルやキッチンペーパーでふき取って乾燥させます。
この時水分を拭くのにテッシュを使うと細かい繊維が残りやすくなり、思わぬトラブルの原因になることもあるので使わない方がいいです。
僕は丸1日ぐらい乾燥させてますね。
洗って、仕事から帰ってきたらオイルやグリスの注油をしています。
スピニングリールの簡単メンテナンス方法
ここではスピニングリールの簡単なメンテナンス方法を紹介します。
慣れれば3分 ぐらい出来ますので、面倒くさい方でもすぐに終わりますよ。
メンテンスの頻度は海水使用なら毎釣行後、淡水なら10釣行に一回程度でOK
シマノのスピニングリールを使用しておりますが、ダイワや他のメーカーのリールでも同じです。
メンテナンスする為の道具
メンテナンスは基本的に以下の4つを用意すればOK
- グリススプレー
- オイルスプレー
- キッチンペーパー
- PEラインコーティング剤
僕はシマノ派なので、今の所持っているリールは全てシマノです。
シマノにはシマノ専用のオイル、グリスをあるのでそちらを使うようにしてください。
ダイワ派の方はダイワ専用のオイル、グリスを使うほうが無難です。
少しリールの技術的なことが違いますからね。
ホームセンターで売っているKUREの5-56でも代用は出来ますが、できれば使わない方がいいです。
SHIMANO(シマノ) ザルス リールオイルスプレー
僕が使っているのがシマノのザルスリールオイルスプレー。
通常タイプより、スプール回転性能25%アップしており、防錆性能もアップしたモデル。
従来品より、新モデルの方が錆びに強いということがわかりますね。
ショアジギングやタチウオ釣りと海でリールを使うかことが多いので、ザルスリールオイルスプレーを愛用しています。
リール メンテナンス スプレー2本セット(オイル・グリス)
オイルとグリスがセットになったモデルです。
僕は初めこちらを購入しました。
約2年ぐらい使い、スプレーの方がなくなったのでザルスに乗り換えたという感じです。
コスパがいいので特に拘りがない方はこちらで十分。
特に冬の寒い時に固まることが多いですね。
オイルとグリスの使い分け
※上記写真はシマノのメンテナンスオイルを購入すると付属している説明書です。
簡単に言うとオイルはサラサラした液体で、グリスはオイルが少し固まったようなねばりけがあります。
回転を重視するならオイル、防錆効果をアップさせるのであれば、グリスを使う といった感じですね。
僕の場合、スピニングリールに関してはオイルを使用することが多いです。
グリスを使っているのは一ヶ所のみですね。
オイルを差す場所
オイルを差す場所は以下の3箇所のみです。
- ハンドルノブのベアリング
- スプール軸
- ラインローラー
スプレーノズルから一滴オイルを垂らすぐらいで十分。
あまりにかけすぎると逆に回転が悪くなる原因になるので要注意。
キッチンペーパーに少し出して垂らすと上手く行きます。
かけすぎた時はキッチンペーパーなどでふき取ること。
ハンドルノブのベアリング
ハンドルの付け根にベアリングが入っているいるのでオイルを一滴垂らします。
ハンドルのベアリングが錆びてしまうと軽い巻き心地がなくなり、常に違和感を感じる状態になってしまう為、重要な部分。
スプール軸
スプール軸にも一滴オイルを注油します。
ここのオイルがきれてしまうとハンドルを巻いた時、「ガタガタ」とした違和感が発生しやすいです。
ラインローラー
ラインローラーのベアリングはスピニングリールの生命線といってもいい重要な場所です。
このラインローラーがスムーズに動かないと魚が釣れた時ドラグが上手く働かずラインブレイクしたり、リールを巻いた時にラインがグチャグチャになってしまう可能性があります。
僕はここにオイルを一滴差しています。
どんな高価なフラッグシップのリールでもラインローラーが錆びてしまうと異音が発生するので、水洗いだけは釣行後しっかりと行っておきましょう。
グリスを差す場所
メインギアのベアリングはハンドルを外すことで見ることが出来ます。
ここにはグリスをさしています。
新品で購入した時、ここにはグリスが付いているのでメーカーに従った方がいいでしょう。
ゴムのパッキンで守られているので海水が侵入することはなかなかないのですが、船のオフショアやテトラ帯では潮を被る時があります。
そんな時、より防錆効果のあるグリスを使うと錆びにくくなりますね。
ここは好みの問題ではあります。
僕の場合、普段の簡単なメンテンスの時はハンドルを外すこともしていません。
PEラインコーティング剤をかける
PEラインを使っている場合は「PEにシュ」というラインコーティング剤をスプレーします。
効果として飛距離アップ、ライントラブルの減少、ラインの劣化を防止するメリットがあります。
詳しくはPEにシュのインプレをご覧下さい。
⇒PEにシュッの使い方とインプレ!ベイトリールの飛距離アップ!
僕は昔、フロロカーボンライン、ナイロンラインにもコーティング剤を使っていましたが、今は使っていません。
バックラッシュが多少直しやすいと言ったぐらいで結び目のすっぽ抜けの原因になりますし、PEラインと違ってフロロ、ナイロンは表面にフッ素の膜をはるだけでライン内部に成分が浸透しません。
よってキャストしているとすぐにフッ素コーティングが流れてしまう為ほとんど意味がないです。
僕の失敗談として、PEにシュをスプレーした為に魚を掛けた時、ルアーごとすっぽ抜けました…
それ以来フロロラインにPEにシュは使わないと誓いましたね。
またPEラインもFGノットなどのノットを結ぶ時はPEにシュをかけてはいけません。
新品のルアーを一投目で海に沈めてしまったことがあります。
スプレーするときはノットを組んだ後か、ノットを組む前にスプレーしたら水で洗い流してから結びようにしましょう!
3分で出来る!スピニングリールの簡単メンテナンス動画
スピニングリールの洗い方と3分で出来る簡単メンテンス方法を撮影し、YouTubeにアップしました。
使用したリールはシマノの15ストラディックC3000HGです。
ダイワやアブガルシアなど他のメーカーのリールでも使うオイルが違うだけで同じ。
上記で紹介した画像ではわかりずらい部分もあるかと思います。
慣れれば本当に3分で終わるので、是非動画を参考にしてみて下さいね。
最後に
スピニングリールのメンテンス方法について解説をして来ました。
先ず大切なのは海釣りで使ったリールはすぐに水洗いすること。
そして、オイル、グリスをベアリングに注油することです。
このメンテンスを怠ってしまうと、リールの寿命が極端に短くなってしまいます。
大切なリールを末永く使う為にも日頃のメンテンスはしっかりと行って行きたいですね。
一年に一回は各メーカーにオーバーホールをして貰えば完璧です。
ベイトリールのメンテンス記事も書いています。
⇒ベイトリールの簡単メンテナンス方法を徹底解説