17エクスセンスDCのインプレを徹底解説!ベイトPEで飛距離最強リール!

17エクスセンスDC

どうも!ベイトリールが大好きなHAJIMEです。

海釣りのショアジギング、タチウオワインド、シーバスにベイトタックルを使用中!

中々ベイトをソルトのキャスティングに使う人は少ないですけどね。

理由としてスピニングより魚をかけた瞬間のアタリが明確かつダイレクトに伝わってくるのと、個人的に使っていて楽しいからです。

しかし、スピニングの方がトラブルが圧倒的に少ないですよね?

ベイトで細いPEラインを使うものなら高切れ連発!

酷いバックラッシュをしたらラインがなくなって釣り続行不可能に!

「ベイトリールにPEラインはアカンのか?」
「フロロやとソルトでは感度、飛距離の面で劣るから使えないし…」

そんな弱点を克服するために新しく発売されたのが、シマノの最高峰ベイトリール、17エクスセンスDCです!

値段は高価ですけど、思い切って購入してみました!

この記事では17エクスセンスDCのインプレ・使用感を実釣で徹底レビューします!

購入を迷われている方の参考になれば幸いです。

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17エクスセンスDCのインプレ

17エクスセンスDCインプレ

17エクスセンスDCを一言で表すと

16アンタレスDCが黒いボディとなり海水対応になったという点です。

「外見は一緒やし、めっちゃくちゃカッコいい!」

16アンタレスDCはバス用ベイトリールの最高峰であり、シマノ派のバサーに取って憧れですね!

アンタレスDCをソルトで使いたいのですが、メーカー側が淡水専用としていたのでちょっとためらっていたところ、17エクスセンスDCが来たので迷わず購入!

アンタレスDCも海水で使えないことはなく、しっかりとメンテナンスすれば使えるようですけどちょっとボディのサビが不安なので。

試しに、ハンドルを勢いよく回転させてみると

「マジで!DC音なるやん!!」

メタニウムDCはキャストした時にしかDC音を聴けませんでしたが、こちらはハンドルを回転させると聴くことが出来ました!

これでいつでもDC音が聴けます♪

アンタレスDCのようなメタルボディではないので高級感は少し落ちますが、マッドカラーでシックなデザインとなっています!
クールでカッコいいですね!

絶対にキズを付けたくありません(笑)

ベイトリールケース
次に目に入ったのがリールのケース。

やっぱり高価な物だけあって袋にも高級感ありますね(笑)

最近はベイトリールのケースがないものが多いので…

昔はついてたんですけどね!

なぜかはシマノさんに聞かないとわかりません。

ケースは16アンタレスDCと同じ物のようです。

持ち運ぶ時、この袋に入れておけば、リールに傷がつかないのでいいです。

リールカバー

釣り場に持って行くときは別売りのカバーをつけています。

ロッドに付けてセッティングを完了させ車に積み、後はスナップにルアーをつけて投げるだけ!
朝まずめの時合いに釣り場でもたもたしてられませんからね。

4×8DCエクスセンスチューンでバックラッシュしない

4×8DC エクスセンスチューン

17エクスセンスDCの肝とも言えるDCブレーキの4×8DC エクスセンスチューン。

4×8とは内部ブレーキ4 外部ブレーキ8で32通りのブレーキセッティングが出来るという意味です。

では4×8を詳しく解説してきますね。

16アンタレスDCに使われていた4×8ブレーキをPEライン特化にチューニングされたもののようです。

使ってみてやっぱりDC音がいい音を奏でますよ!

「ギュイーン!」

15メタニウムDCとは少し音が違うかも?

このDC音を聴くだけで心が癒されワクワクします!

ソルトでDC搭載、ベイトリールを使うと周りの初心者アングラーに

「すごい!なんの音?」

かなり注目されるので恥ずかしくもあり、嬉しいです(笑)

ライン選択ダイヤル内部

F モード・・・フロロカーボンライン使用時
N モード・・・ナイロンライン使用時
P モード・・・PEライン使用時
XP モード・・・PEラインでド遠投する時

4つのモードがあります。

FモードやNモードはバス釣りに使えますね!

PE特化のベイトリールなので必然的にP、XPモードで使うことが多くなるでしょう!

アンタレスDCにはなかったXPモードはメタルジグやメタルバイブを遥か彼方まで飛ばせるロングキャストモード!

追い風ならスピニングタックルと同距離は飛ばせます!
いやタックルによってはそれ以上飛ばせるかもです!

今までベイトタックルはスピニングに比べて飛距離が出ないことが欠点でしたが、そのデメリットは全く感じません。

ただし向かい風で思いっきり投げる、上の木に引っ掛けてそのまま投げるようなことがあれば再起不能のバックラッシュを起こします。

沖堤防などでは障害物がないので、不意のアクシデントでバックラッシュすることはまずないですけどね。

強い向かい風の時ダイヤル8にして投げれば、ノーサミングでもバックラッシュしないので安心です。

ブレーキモード選択ダイヤル
ブレーキモード選択ダイヤル

ダイヤルは1〜8まであり、

P7〜8 向かい風専用
P5〜6 標準的な重さのルアー、シンキングミノー
P4以下 バイブレーション
XP全て 追い風でぶっ飛ぶメタルジグ

※上記画像はダイヤル8の状態です。

微風の追い風が吹いている状況で、XPモード、もしくはXモードでダイヤルを3ぐらいでしておくとメタルジグの超ロングキャストが可能。

武庫川一文字という防波堤が僕の海釣りのホームなのですが、隣にいるアングラーより確実に20メートルは飛んでいると思います。

飛ばせば釣れるということではありませんが、沖でナブラが発生することもあるので、飛距離を出せることは有利ですね。

メカニカルブレーキ
メカニカルブレーキはリールの外側ではなく内部にあります。

カバーはリールに一体化されているので落下の危険性がなく釣り場で安心して調節可能。

ナロースプール

ナロースプール

PEラインをベイトで使うと根掛かりを外した時やフッキングで強い力が加わると糸噛みを起こし、その状態でキャストすると高切れしてしまうことが多いです。

特にPEラインの0.8号、1号など細いラインを使うとなりやすいです。

17エクスセンスDCのスプールはナロースプールを採用し糸噛みのトラブルを大幅に解消!

最初スプールを見たとき

「細っそ!このスプールやとラインの抵抗もないしめっちゃ飛びそう!」

レベルワインドのラインを通す穴も大きいのでさらにキャスト時のライン抵抗を減らしています。


15メタニウムDCと比較すると大きさの違いが分かりますね。

ベイトでPEラインを使うのに最適な設計です。

ギヤ比7.8 91センチの最大巻上長

17エクスセンスDCはギヤ比7.8
ベイトリールでは一回転の巻き上げ量が最強の91センチです。

XGエクストラハイギヤなので海で使うには手返しという点で非常に優れています。

ベイトでPEライン、XGのギヤと使うと感度がめちゃくちゃいいですよ。

巻き抵抗はノーマルギヤよりありますが、繊細なアタリも捕らえてバイトに持ち込むことが出来ます。

またバス用のPEラインを使ったフロッグゲームにも使うことが出来るため、汎用性は高いですね。

替えスプールを購入すれば、使うルアーによってラインを変えることが出来るので検討中です。

大型45mmパワーハンドル

ベイトパワーハンドル

「ベイトでXGって巻き重りするんちゃうん?」

と思われる方が大半だと思いますが、45mm大型パワーハンドルの恩恵で巻き出しもスムーズ!

握り心地も最高で力を込めやすいように設計されています。
全然重くありません。

スピニングでXGだと巻きだしの初動が重く感じることが多いですが、ベイトリールだと問題なかったです。

さらにマイクロモジュールギヤで非常にシルキーな巻き心地。

シーバスやサワラ、ハマチなどの青物がかかっても主導権を与える事なく寄せてくることが出来ます。

このハンドルに慣れてしまうと15メタニウムDCのハンドルが

「めっちゃ小さい!なんか安心感がないな!」

と思ってしまいました!

画像で比較するとこの通り。
「17エクスセンスDCはデカい!」

リールの重量は225gとバス用のベイトより若干重いのですが、それに伴ってリールの剛性感が増しているので気にはなりません。

コンパンクトなベイトリールではないのでパーミング(リールを持った時の感覚)はしにくいです。

手の小さい女性の方は少し持ち続けるのがしんどいかなと感じました!

男性が持つ分にはほとんど問題はないです!

まぁ17エクスセンスDCを持つ釣りガールがいたらガチですよね(笑)

エキサイティングドラグサウンドがいい音

エキサイティングドラグサウンド

シマノのベイトリールに最近搭載されるようになった、ドラグ音。

エキサイティングドラグサウンドがカッコいい音を出してくれます。

これまでドラグ音と言えば、スピニングだけでしたが、ベイトにも次々に搭載されるようになりましたね。

16アルデバランBFSのドラグ音とは少し違い、低音です。

魚とのファイト中にドラグ音を聴いてやり取りできるので楽しいですよ!

今後ベイトにもドラグ音が標準でつきそうですね。
アブガルシアのベイトリールにはついてますし。

最大ドラグ力は4.5㎏

16アンタレスDCは5㎏なのでドラグ音を出す設計で少しパワーは落ちてしまったようです。

17エクスセンスDCの飛距離計測

僕の使ってるタックルデータは

ロッド:18ディアルーナ B86M
ライン:パワープロZ

ロッドはシマノのシーバスロッド。
18ディアルーナはコスパにも優れており、詳しくは書きませんが、ロッドが破損しにくいようにカーボンテープ補強されているので使っていて安心感が違います。

9フィート以上のロッドの方が飛距離はさらに出ますが、シャクリやすさと操作性を考えて8.6フィートで落ち着いた感じです。

パワーもあり繊細な誘いのアクションにも使えるのでお気に入り。

PEライン:パワープロZ 1.5号

このラインなら1.5号200メートルをぴたっりと巻けました!

1.5号200メートル巻けるスペックですが、メーカーによってはキャパをオーバーしそうです。

ラインにハリがあり、硬さがあるのでベイトリールに合うPEラインですね。
コスパがいいので、頻繁に巻き替えることも出来ます。

ラインは1号、1.2号の方がより飛距離が伸びると思います。

でもベイトリールはラインがどうしても傷みやすいので、できるだけ太めの方がいいでしょう!

1.5号で切れることはないと思っていましたが、隣の人とお祭りした時にラインが傷んでいたようで、キャストした時に「ブチッ!」という音と共に高切れ!

「引っかかてるのにお願いだから何回もしゃくらないで!ラインがフックに絡まってグルグル笑」

タチウオシーズンはどうしても混雑しますからね。

自分が気を付けてまっすぐにキャストしていても隣の方が初心者だとどうしても斜めにキャストしてきますから(汗)

そういったこともあり僕としては1.5号もしくは2号がベストだと思います。

先ずはダイヤル8ブレーキマックスで試し投げ。

使用ルアーはメタルジグの30g

恐る恐る投げるも

「なにこれ?めちゃくちゃ飛ぶやん!」

軽く投げてもDC音と共にジグが、かっ飛んで行きます!

「これ追い風専用のXPモードにしたらどうなるんや?」

追い風時に30g、40gのメタルジグをXPモードのダイヤル3で投げてみました!

もう異次元の飛びです!

気持ち的には遥か彼方に飛んで行く感じ!

正確な飛距離は測っていないのでわかりませんが、100メートルは飛んでいますね!

こんなに投げていて気持ちのいいリールは他にはなかったです。
所有している15メタニウムDCを超えました!

DC音がずっと続くので恐怖すら感じましたよ(笑)

追い風の時は問題なく飛びますが、向かい風や横風だとPEラインの1.5号では煽られて、やはり飛距離は低下。

もう少しPEラインを細くしてもいいですが、高切れの心配が出てくるのでしばらくはこのセッティングで行きたいと思います。

ルアー別のブレーキセッティングはシマノ公式ホームページで確認できます。
NEW エクスセンスDC ブレーキセッティング目安表

実際に17エクスセンスDCの飛距離も計測してみました!

糸ふけのラインや風などの影響があるので正確な飛距離ではないですが、50gのメタルジグで最高98.8m が出ました!

条件が合えば、100mは確実に超えることが出来そうです。

YouTubeにアップしましたのでご覧下さい。

DCユニットが取りにくい

DCユニット

エクスセンスDCを使っていて勇逸煩わしと思ったのがDCユニットがネジで固定されているのでスプールを取り出す時はいちいちネジを3本外さなければならない点です。

はじめてこのネジを回した時、

「ヤバい!固くて全然回らん!」

無理に回すとネジ山潰れるしどうする?

かなりヤバい状況に釣り具店に持って行こうと思いました。

プラスとマイナスのドライバーを駆使して何とか回すことに成功!

ネジを外してDCユニットを取り出す、入れるのに多少コツがいります。

海水で使用した場合、必ずスプールまでバラし水で洗い流してオイルをさす、メンテナンスをしなければなりません。

このネジをなくすと大変なので慎重に作業しなければならないのがデメリットですね。

分解メンテナンスをしないと不具合が起きる

スピニングリールと違ってベイトリールは構造上、どうしても海水がリール内部に入ってしまいます。

海水OKということですが、使われているベアリングが錆びにくい素材を使っているだけで、使用後にそのまま放置していると塩噛みを起こして最悪の場合、ハンドルを巻くと「ゴリゴリ」音がするようになります。

こうなってしまうとパーツやギアの交換で修理に出すと本体価格の半分ぐらい持って行かれてしまうことも(汗)

釣行後は水洗いを行い、塩噛みをしないようなメンテナンスをすることが重要です。

半年に一回ぐらいは自分である程度分解してきれいにするオーバーホールをしないと長期間ベストな状態で使いづづけることは難しいですね。

「そんなリールなんか開けたことないしわからんわ!」

と言う方はメーカーに半年に一回オーバーホールに出した方がいいでしょう。

手元に帰ってくるまで2、3ヶ月かかることもあるので冬の1月に出せば春のシーズンには間に合います。

淡水で使っているリールはそこまでシビアにメンテしなくても大丈夫ですが、海水で使ったベイトは絶対にしないといけません。
そこがベイトリールを使うデメリットですね。

まあそのメンテナンスが楽しかったりもします!

購入から2年経ちましたが、一度もオーバーホールに出していないにも関わらずノートラブルで使用出来ています。

釣行後の水洗いとオイル注油さえしていればかなり長持ちする頑丈なリールですね!

17エクスセンスDCの実釣インプレ動画

秋の武庫川一文字に青物のサゴシ、タチウオをベイトショアジギング、ワインド、メタルバイブで狙ってきました!

周りのアングラーよりも飛距離を出して沖のボトムにいるタチウオを攻略!

エキサイティングドラグサウンドのドラグ音や使用感を見て感じて頂けたらと思います。

ジャッカルのビッグバッカー107を巻いても大型ハンドルのおかげて非常に楽。

青物を釣るには投げ続けて巻き続けることが大切なので大きなアドバンテージとなりました!

17エクスセンスDCで青物ショアジギング動画

17エクスセンスDCを2年使ってきてのインプレ動画をYouTubeにアップしました。

今年は青物がショアジギングでよく釣れたので楽しかったですね。

ベイトタックルはパワーがあるのでテトラの際で魚に潜られずに浮かせることが出来るので、ラインブレイクの心配が少ないです。

また一日を通して設定さえ合えば、バックラッシュは一回をせずに釣りが出来る為、非常に快適に釣りが出来ます。

ベイトショアジギングというジャンルには欠かせないベイトリールですね。

最後に

17エクセンスDCのインプレを徹底解説してきました!

シーバスにはもちろん、ベイトショアジギングやタチウオワインドにも対応できるのでベイトPEに可能性を感じているあなたにはおすすめ出来るリールです。

デメリットであるバックラッシュやスピニングより飛距離が劣ることも解消し、今後ソルトでベイトタックルを使うアングラーが増えてくるかもしれませんね。

バス釣りが僕の釣りの原点なのでどうしてもベイトですべての釣りをしたいという欲求があり、ベイトタックルで釣ることがとても楽しいです!

やっぱりDC音。
この「ギュイーン!」という音が聴きたくて釣り場を訪れてしまいます!

ベイトPEでは現時点で最強のベイトリールだと僕は思います。

今後DCに代わる新たなブレーキシステムが登場するのも楽しみではありますね!
自分なりにカスタムしてより使いやすいように改造するともっと愛着がわきそうです!

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