こんにちは、ベイトタックルでショアジギングをしているHAJIMEです。
スピニングタックルも持っているのですが、やはりベイトリールの方が僕には使いやすく、何よりカッコいいというのが一番の動機。
一般的にはベイトタックルでショアジギングをやるアングラーは少なく、僕自身数えるほどしか釣り場で遭遇したことがありません。
そんなマイナーともいえる釣り方になぜハマってしまっているのか?
ベイトタックルでメタルジグを10年投げ続けてきた管理人が、ベイトショアジギングの魅力を完全解説します!
所有しているタックル(ロッド・リール)も紹介するので是非参考にしてみてくださいね。
目次
ベイトショアジギングのメリット
YouTube動画でもベイトショアジギングのメリット、デメリットについて語っています。
ベイトタックルを使ったショアジギングはデメリットばかりと思われがちですが、僕の中ではメリットが多いです。
僕自身がベイトでショアジギをする理由を解説します。
ベイトリールはカッコいい
僕がベイトでショアジギングをする一番の理由はとにかくカッコいいから!
これが使う80%ぐらいを占めます(笑)
バス釣りを始めたきっかけとして衝撃を受けたのがルアー釣り界のレジェンド「村田基さん」の可憐なベイトキャストテクニック!
オーバーハングの下にスキッピングでルアーを送り届ける姿を見て僕もやりたいと何回練習したことやら(笑)
バス釣りでは的確にストラクチャーをピンポイントで狙うことからベイトタックルが多く使われており、大型ルアーのビッグベイトもベイトリールを用いて投げます。
約20年ほどベイトリールを使用してきて、僕としてはスピニングよりも圧倒的にベイトタックルを使うことが多かったですよね。
数年前からベイトフィネスも導入して、スピニングタックルを使うことがほぼなくなりました。
バス釣りのサイトフィッシングや大型のヒラマサをロックショアから狙う時はスピニングタックルを使っています。
それ以外、どんな釣りにおいてもベイトタックルを使っており、僕としてはスピニングよりキャストしやすく、扱いやすいというのが使っている理由です。
キャスト回数が増える
スピニングリールは人差し指でラインを掴み、ベールを起こしてキャストするという動作になります。
一方ベイトリールの場合、クラッチを切って後は投げるだけなので、圧倒的に手返しが良くなりますね。
リトリーブに入る時もベールを戻すという動作が必要なく、そのまま巻くだけでいいので非常に楽。
またスピニングを使うとよく忘れがちなベールを起こし忘れてのキャストやキャスト動作の途中にベールが戻るアクシデント!
ベールを起こし忘れたままフルキャストするとルアーが切れて飛んで行きます(笑)
皆さんも釣り人生の中で一回ぐらいはあるのではないでしょうか?
そういったトラブルもベイトリールの場合、クラッチの「カチッ!」という音で確認出来ます。
手返しのよさからキャスト回数が増えるので、その分魚に出会える確率を上げることが可能。
糸ヨレのトラブルなし
スピニングリールを使っていて起こるライントラブルが糸ヨレ!
特にフロロカーボンのラインを使って軽いルアーを投げているとよく発生するトラブルです。
ショアジギングで重いメタルジグを投げていてトラブルになることは少ないですが、釣り場に行くと一生懸命ラインを解いてるシーンに遭遇する事がよくあります。
糸ヨレが発生するとラインを切らないとダメなくらい悪化することもあり、釣りのモチベーションが一気に下がってしまいますよね?
糸ヨレの解消で時間も取られてしまうので、時合いだった時はもう最悪。
ベイトリールは別のライントラブルでバックラッシュはするものの、慣れればほぼしなくなり、糸ヨレのトラブルがないのが使っていてストレスがないです。
またスピニングとは違いベイトはロングリーダーにすることに出来るので、根ズレでラインブレイクするのを防止出来ます。
フォールでのアタリ、ボトムが取りやすい
スピニングリールの場合、風が強い時は、スプールを押さえながら少しずつラインを放出させないとフォールでのアタリやボトムについたことを感知しにくいです。
横風が強い、潮の流れが速いとルアーが着底していてもスプールからいくらでもラインでが出て行きますからね(汗)
一方、ベイトリールの場合はクラッチを切るとラインがスルスルと出て行きます。
この時常にラインが親指に触れている為、フォールでのアタリやボトムの感知が、スピニングよりわかりやすい。
船釣りで真下に仕掛けを落とす釣りにはベイトリールが主に使われるのはフォールとボトム感度がいいからです。
着底からハンドルを巻くだけで、すぐに巻き取り作業に入れるため、パワーロスなく、フッキングに持ち込むことが出来ます。
スピニングよりパワーがある
ベイトリールはスピニングリールよりも巻き上げ力があり、大型の魚であってもゴリゴリ巻いて来れます。
引き抵抗の大きいメタルバイブレーション、、100g以上のメタルジグ(激投ジグなど)でも楽に巻いてこれるのも大きなメリット。
大型の青物が掛かっても主導権を与えることなく、巻いてこれるのでスピニングより、ファイト時間は短くなります。
磯場やテトラ帯など、左右に走られるとラインブレイクの可能性があるポイントでもドラグを出さずにパワーファイト出来るので、魚をキャッチ出来る確率を上げる事が出来ますよ。
魚の引きをよりダイレクトに感じとれる
僕が釣りをするの理由は青物の強烈な引きを体感したいからが9割を占めます。
自分で釣った魚を食べるのも最高に美味しいのですが、釣りの醍醐味は引きの強さを楽しむ事が個人的には一番。
ベイトタックルは構造上、指がラインに触れており、スピニングより魚の引きをよりダイレクトに感じとれるメリットがあります。
今までベイトタックルで魚を釣った経験がない方は是非試してみて下さい!
「マジで!?ここまで感覚が変わる物なのか?」
魚の引きを一番に考えている人はきっとベイトタックルの釣りにハマると思います(笑)
ベイトショアジギングのデメリット
ベイトショアジギをするアングラーが少ないのにはメリットよりもデメリットの方が大きいと感じる人が多いからではないでしょうか?
僕はベイトの方がやりやすいですけどね(笑)
ここではデメリットを紹介し、対処方法もお伝えします。
バックラッシュする
ベイトリールを使っていて一番怖いのが、バックラッシュではないでしょうか?
僕自身、ベイトリールを使い始めた頃はよくバックラッシュしてその日の釣りが続行不可能になることが多々ありました。
特にバス釣りの場合、頭上の木にルアーをキャストするときに引っ掛けてしまい、
「やってもた!大バックラッシュやん!」
直すのに時間が掛かって、その日の釣りが終了したこともありましたね(笑)
今では自分のキャスト技術、ベイトリールも進化したおかげで一日の釣行でバックラッシュをすることはほぼなくなりました。
ショアジギングの場合、堤防やテトラ帯など頭上に障害物がないため、致命的なバックラッシュをする要因がないんですよね。
そして進化したシマノDCリールさえあれば鬼に金棒!
DC音が心地いい!
バックラッシュの簡単な直し方についての記事はこちら!
糸噛みからの高切れが致命的
ベイトリールでPEラインを使うと致命的なデメリットとなるのが、糸噛みからの高切れ。
キャスト時、PEラインがスプールで噛んでしまい「ブチッ!」という音と共にラインが切れ、遥か彼方にメタルジグが飛んで行ってしまう現象です。
今まで僕は5回ほどやらかしています(笑)
糸噛みからの高切れが起こる原因として、スプールにPEラインが食い込むことで、PEラインが放出されなくなってしまいショックがそのままルアーの方に伝わり切れます。
特に細いPEライン1.2号まではスプールに食い込むことが多く、ベイトリールにPEラインを巻くなら最低1.5号の方がトラブルのリスクをなくすことが出来ますね。
ベイトショアジギングで高切れしないキャスティング方法をYouTube動画で解説しました!
ベイトリールはラインを太くしても飛距離にそこまで影響がないため、太いPEラインの4号、5号を使っても問題ありません。
糸噛みと高切れのリスクを減らすにはこまめにコーティング剤を吹きかけるのが効果的。
2時間おきぐらいに軽くラインコーティング剤の「PEにシュ!」を使うと滑りが良くなってトラブルが全くおきなくなりました!
「PEにシュ!」の使い方、詳しいインプレ記事はこちら!
飛距離がスピニングより出ない
飛距離が求められるショアジギングにおいて、メタルジグをどれだけ遠くに遠投できるかが釣果に影響を及ぼすこともあります。
「隣の方は爆釣なのになんで俺だけ釣れへんのや!?」
そんなシチュエーションだと、青物が回遊している所までルアーが届いていないといったことも考えられます。
一般的にスピニングよりベイトの方が飛距離が出ないと考えているアングラーが多いですよね?
実際にそうなのですが、今ではベイトリールの進化で使う物によってはスピニングより飛距離が出るといった逆転現象もおこっています。
釣り場でベイトリールを使っていると明らかにスピニングより飛距離が出ており、太刀魚が爆釣したという経験あり。
「ベイトリールってそんなに飛ぶんですね?知らなかったです。」
釣り場で横になった方から質問されたり、聞かれたりすることもありますよ。
飛距離テストでは実践に近い形で100メートルを超えており、これだけ飛べばベイトは飛ばないといった固定概念は崩れ去りませんか?
糸ふけや風などはっきりと測定は出来ていないので正確ではありませんが、それでも100m以上は飛んでいます。
ベイトリールのメンテナンスが必要
ベイトリールは構造上、キャスト時の巻きとり時に内部に海水が入りやすいです。
釣行後水洗いせずに、そのままにしているとギアやベアリングが塩ガミを起こし、ゴリゴリの巻き心地になってしまいます。
スピニングで防水能力の高いハイエンド機種は一回や二回釣行後の水洗いを忘れたぐらいでは何ともありませんが、ベイトリールは水洗いを忘れ放置すれば致命的。
確実に錆びますね。
そして、リール内部を開けてオーバーホールを定期的にしなければならず、ある程度自分でメンテナンス出来なければ初期性能を維持できない欠点があります。
最低でも一年に一回はメーカーにオーバーホールを依頼しておく方が賢明。
愛着を持って道具をメンテナンスする必要がありますね。
タックルの種類が数えるほどしかない
ショアジギングでベイトタックルを選択するアングラーは少なく、専用ロッドと言うものが限られてきます。
僕はライトな50gのジグを扱うときはシマノ、ダイワのシーバスロッド、60g以上の重いジグを扱うときはアブガルシアのショアジギロッドを使用中。
100g以上のジグを投げるとなってくるとゼナック、MCワークス、フィッシュマンの3択ぐらいしかありません。
釣り具店に置いていることは少なく、直接メーカーに問い合わせて受注生産ということも多いので本格的なロッドを手にするには少し敷居が高いですね。
またリールも本格的なベイトショアジギングでPE5号、6号を巻くなら、LDリール(レバードラグリール)レベルワインドがないベイトリールを使う必要があります。
ラインを巻くときは手を添えて巻かないとスプールに均等にラインが巻けない為、慣れるまでは難しいでしょう。
ベイトショアジギングにおすすめなロッド2選
以下に管理人のHAJMEが使っているベイトショアジギングタックルを紹介します。
ラテオ97MB・Q
ダイワのシーバスロッドであるラテオ 97MB・Q
50gまでのメタルジグを扱うときに使用しています。
関西圏でいうと武庫川一文字、ポートアイランド沖堤防で持っていくことが多いロッドですね。
ロッドの調子はM(ミディアム)で少し柔らかい気もしますが、50センチ程度のサゴシ、ツバスなら堤防からタモ網なしで引き抜けますよ。
メジロクラスまでなら問題なくやり取り出来ます。
長さが2.92mと長いのでロングキャストが可能。
PEラインの1.5号を使えば、軽い力でぶっ飛んで行きます。
自重も155gと軽量なので一日、シャクリ続けても疲れないのでおすすめです。
ラテオ・ベイトモデルの詳しいインプレ記事
⇒ラテオ97MB・Qのインプレ!ベイトタックルで青物狙いは超楽しい!
ソルティーステージ KR-X ショアジギング SXJC-1032H80
アブガルシアのベイトショアジギング専用ロッド、ソルティーステージ KR-X ショアジギング SXJC-1032H80
MAX100gのジグを投げることができるヘビーロッドです。
全長が10フィート3インチ(3メートル12センチ)と長く、テトラ帯でも問題なく使用することが出来ています。
自重が240gと少し重いですが、慣れれば重さを感じなくなりました。
淡路島の翼港は潮の流れが速く、最低でも60gのメタルジグが必要になる為導入。
80gのジグが一番キャストしやすく、シャクリやすいです。
パワーもあるので、ブリクラスの青物がかかっても対等にやり取り出来ますよ。
ベイトショアジギングにおすすめなベイトリール3選
ベイトショアジギングはバス釣りやシーバス用のベイトリールが一番使いやすいです。
18アンタレスDCMD
シマノからモンスター対応のベイトリール18アンタレスDCMD
16アンタレスDCを海外の怪魚や青物にも対応できるように最大ドラグ力を6キロに上げ、PE2号が200メートル巻けるラインキャパの38mm径のスプールとなりました。
今僕がメインで使っているベイトリールですね。
何とっても「キュイーン!」というDC音が最高なのと、圧倒的な飛距離が出ます。
PE3号を150メートル巻いて使用中。
メジロやブリクラスでも負けないパワーがウリです!
18アンタレスDCMDの詳しいインプレ記事
⇒18アンタレスDCMDのインプレを徹底解説!ビッグベイトの飛距離が最高!
17エクスセンスDC
シマノのシーバス用に開発された17エクスセンスDC
PEラインの1.5号~2号程度で主に、ハマチクラスの青物を釣る為に使用しています。
18アンタレスDCMDはPE3号で本格的なベイトショアジギ、17エクスセンスDCはPE1.5号でライトなベイトショアジギでハマチやサゴシ、タチウオ狙いで使い分けています。
外見はほぼ18アンタレスDCMDと同じですが、カラーがこちらはマットブラック。
ドラグ音もあるので、魚がかかったら楽しめます。
PEラインに特化しているのは17エクスセンスDCですね。
17エクスセンスDCの詳しいインプレ記事
⇒17エクスセンスDCのインプレを徹底解説!ベイトPEで飛距離最強リール!
REVO BIGSHOOTER WM60
アブガルシアからベイトショアジギング専用のレボ ビッグシューター WM60
自重は406gと重いですが、最大ドラグ力は10キロあり、ヒラマサやGTといった強烈な引きが持ち味の青物とも対応に渡りあえるパワーを持っています。
PEラインの5号が200メートル巻けるので、100g~150gといった重量のメタルジグやプラグも糸ガミ、高切れの心配なくフルキャストすることが可能。
ベイトショアジギングをするなら確実に行きつくリールですね。
手の小さい方は一回り小さい、REVO BIGSHOOTER WM50がおすすめ。
ベイトショアジギングで扱いやすいPEラインは?
シマノからコスパに優れた4本編みのPEライン、パワープロZ
ベイトに適したPEラインを色々試してきて、パワープロZに落ち着きました。
個人的にはベイトPEに一番合っていますね。
適度なハリと硬さがあってバックラッシュ、糸ガミ、高切れのトラブルが少ないのでお気に入りです。
ベイトに巻いたPEラインはスピニングより痛みやすく、出来るだけコスパに優れたものの方がランニングコストを抑えることが出来ます。
PE4号以上はパワープロボードゲームにラインナップされているのでそちらを選択すればいいでしょう。
ベイトショアジギングで青物実釣動画
ベイトショアジギングタックルで紹介したロッドのソルティーステージ KR-X ショアジギング SXJC-1032H80
ベイトリールの18アンタレスDCMDを使用しています。
この日は夏の暑い日でしたが、青物の活性が高く、ボトム付近で80gのジグにて青物が連発!
兵庫県の神戸沖堤防にて青物狙いのベイトショアジギング!
この日はジャッカルから発売されているメタルバイブ、ビッグバッカー107HWで青物が連発!
17エクスセンスDCのDC音に癒されますね(笑)
最後に
ベイトショアジギングの魅力(メリットやデメリット)やタックルについて解説してきました。
スピニングタックルに比べてベイトタックルでのショアジギは流行っていないのでやっている人を見かけると親近感が湧きますね。
「あ!僕もベイトショアジギやってるんですよ!タックルは何ですか?」
そこから釣り人の輪が広がったこともあります。
ショアジギでベイトリールを使うアングラーがいない一番の理由は扱いが難しく、飛距離がでないというデメリットがある為。
それでも車で例えるとAT車より、マニュアルのMT車を好んで乗る人もいます。
それはMT車の方が自分で運転している感があり、単純に楽しいからではないでしょうか?
僕もベイトでショアジギするのが楽しくて仕方ないんです(笑)
ベイトタックルの導入に悩んでいるあなたも是非シマノのDCリールでかっ飛ばして、ショアジギングを楽しんでみましょう!
きっと新たな釣りの魅力にどっぷりとハマってしまいますよ!