こんにちは、STELLA PLANET(ステラプラネット)HAJIMEです。
17エクスセンスDCを所有していますが、この18アンタレスDC MDが発売されるのを今か今かと待っていました。
そして遂に、シマノの最高峰ベイトリール、18アンタレスDCMDを購入!
「このリールこそ僕が求めていた物!めちゃくちゃ欲しかった!」
今までのアンタレスDCは淡水仕様で海水での使用が表向きは不可となっていましたからね。
この海水で対応していない所が購入に踏み切れない部分でした。
何気にアンタレスはこのリールがはじめて。
初代の頃から欲しかったので遂にアンタレスデビューというわけですね(笑)
PEラインを使ってもトラブルが少なく、バックラッシュや高切れなどのトラブルもなく釣りが出来るので本当にストレスがないです。
用途としてはバス釣りでビッグベイト、シーバス、海でのベイトショアジギングで80g、100gのメタルジグをぶっ飛ばすのに使用中!
今回は18アンタレスDC MDのインプレを実釣で徹底解説します。
16アンタレスDC、17エクセンスDCとの比較も行いますので参考になれば幸いです。
目次
18アンタレスDC MDのインプレ
先ずはスペックから見て行きます。
ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | スプール寸法(径mm/幅mm) | ナイロン糸巻量(lb-m)PE糸巻量(号-m) | 最大巻上長 | ハンドル長 (mm) |
7.8 | 6.0 | 235 | 38/22 | 12-165、14-145、16-120、20-100 3-130、4-100、5-80 | 93 | 45 |
18アンタレスDCMDの特徴としてDCブレーキにXBモード追加、最大ドラグ力が6キロ、スプール径が38mm、ナイロンライン20ポンドが100メートル巻ける仕様に変更された所ですね。
メリットについては後に詳しく解説します。
ちなみにMDはモンスタードライブの略であり、ロクマルクラスのバスから世界中にいる怪魚(バラマンディ、アリゲーターガー、ピラルク)などにも対応したモンスター仕様のベイトリール。
自重は235g
16アンタレスDCより15g、17エクスセンスDCより10g重くなっています。
この重くなった部品はどこなのかフィッシングショー大阪でシマノの開発者の方に伺った所、ハンドルとギア周りを強くしたことで重くなったそうです。
外見は写真ではわかりにくいですが、ラメが入ったガンメタルボディ。
太陽光に当たるとギラギラ光ります!
16アンタレスDCの鏡面ギラギラボディもカッコいいですが、ガンメタもカッコいい。
17エクスセンスDCのマットブラックよりも高級感が出ていますね。
ハイエンドクラスになってくるとリールの袋が付属。
この袋も高級感があって所有欲を満たしてくれます。
釣り場に持って行くときにはロッドにリールを装着して、リールカバーを付けています。
リールに傷がいくと釣りのモチベって下がりませんか?
「ヤバい!ロッド倒れたやん!」
そんなとき、何回もこのリールカバーに助けて貰っています。
付けていなかったら今頃、ボコボコになっているかと(笑)
海水対応
16アンタレスDCは淡水専用でしたが、18アンタレスDCは待望の海水対応。
16アンタレスDCでも釣行後、水洗いのメンテナンスを行えば海でも使う事が出来ますが、マグネシウムの鏡面ボディが錆びやすいようで、沖堤防に1日いるとその間に錆びてしまわないか心配になるんですよね。
そういう心配をしながら釣りをするのもストレスになるので今回の海水対応は僕にとって嬉しい事でした。
38mmスプール径でPE2号が200メートル巻ける
シマノの表記ではPE2号が約160メートル~180メートルほど巻けるようになっています。
シマノのパワープロZのPE2号200メートルは巻く事が出来ました。
4本編みのPEラインなのでコスパがよく、ライン表面にコーティングがあってハリがあります。
ベイトリールと相性が良く、非常に使いやすいラインで高切れやバックラッシュのトラブルが少ないのでお気に入り。
PE2号が200メートル巻ければ、オフショアの近海ジギングでも使えるラインキャパですね。
ショアジギングで100gのジグを使う場合はPE2号ではキャスト切れの心配が出てくるので、PE3号を使用中!
PE3号は150メートル巻けます。(シマノ表記では130メートル)
80メートルキャストして、青物に走られると少しラインキャパが心配になりますが、ベイトリールのパワーでゴリゴリ巻いて寄せてくる事が出来るのでメータークラスがかからない限り問題はなさそうです。
ナイロンラインは20ポンドが100メートル巻けるラインキャパシティ。
フロロ20ポンドでもスプール限界まで巻けば100メートル巻けます。
オカッパリからではビッグベイトをロングキャストして広範囲をサーチすることもあるので100メートルラインがあれば安心ですね。
ギア比7.8 エキストラハイギア(XG)
今回のモデルではギア比7.8 エキストラハイギア(XG)仕様となりました。
最大巻上長は93センチ。
17エクスセンスDCの91センチを上回る巻上長です。
ステラの4000番に匹敵する巻き上げ量なので、ルアーの回収スピードが速く、ベイトのパワーを活かした楽なやり取りが可能になっています。
45mmパワーハンドル
「ベイトリールにXGって巻き重りしそう!」
と思う方が多いかもしれません。
ノーマルギアやローギアに比べたら抵抗のあるスピナベ、バイブレーションを使うと多少重いかなといった程度で巻出しも軽く最高の使い心地。
45mmパワーハンドルでなければ重く感じられるでしょうね。
スピニングのXGだと巻出しの初動が少し重く感じられますが、ベイトだと非常に軽い。
さらにマイクロモジュールギアで滑らかなので、感度は抜群にいいです。
大型の青物(サワラ、ブリ)であってもゴリゴリ巻いてこれそうなハンドルで安心感がありますよ。
45mmのハンドルに慣れてしまうと42mmのハンドルでは
「なんか小さい!ハンドルは大きい方が使いやすいかも!」
手持ちの15メタニウムDCと比較するとご覧の通り。
ハンドルが大きいと繊細なワームを使った釣りには不向きかもしれませんが、ビッグベイトや大型のメタルバイブレーション、ジグを使うなら断然大型のハンドルですね。
パーミングに関しては手のひらサイズのリールではないため、手の小さい方が持つには少し持ちにくいといった印象。
DCユニットが大きい分これは仕方ないですね。
僕自身最初は
「結構デカいな!指が痛い!」
といった感覚でしたが、慣れれば全く問題なくなりました。
ちなみに最初ハンドルは48mmにしようとシマノ社員から話がでていたそうですが、村田基さんがこの案を全力で阻止されたようですね。
理由としてエクストラハイギヤ(XG)でハンドルを48mmにして長くすると、リーリングの感度が45mmに比べて悪くなるからだそうです。
48mmを求めているのは100人に1人。
交換したい人は後から交換できるから絶対にダメと村田さんは一点張りだったようですよ(笑)
最大ドラク力は6キロでも弱い?
今回ドラグが5キロから6キロに上がり、大型の魚と対等にやり取り出来るようにパワーアップ。
村田基さん曰く、 6キロのドラグでも10キロぐらいのパワーを秘めているということです。
試しにドラグを限界まで締めてラインを引っ張った所、引き出す事が出来ました。
よってブリやヒラマサなど大型の青物に使うには少々辛いといった印象。
それでも僕は使ってますけどね(笑)
指ドラグとクラッチを切って上手くやりとりすれば、ベイトでもブリは取れると確信しています。
個人的な要望としてエキサイティングドラグサウンドがないので、出来れば付けて欲しかった。
17エクスセンスDCにはありますからね。
シマノの開発スタッフ曰く、17エクスセンスDCはシーバス用なのでドラグ力を4.5キロに落とし、滑り出しを良くしているようです。
ランカーシーバスクラスになってくるとかなり走るのでベイトリールであってもドラグを出してやりとりする事が前提。
18アンタレスは世界中のモンスターに対応しているのがコンセプトですが、主にバス用のビッグベイトに使う人が多いということなんでドラグサウンドを付けない仕様にしたのかもしれません。
4×8DCブレーキにXBチューンモードが追加
F(フロロ)、NM(ナイロン)、P(PE)XB(ビッグベイト)の4つのブレーキシステムを搭載。
XB(ビッグベイト)モードのブレーキ力は8段階のダイアル調整に分かれており、
- 1.メタルジグ
- 2.バイブレーション(鉄板系、順風時)
- 3.バイブレーション
- 4.ノーマルクランクベイト
- 5.大型クランクベイト・スイムベイト
- 6.ビッグベイト(ミノー系・ギル系)
- 7.大型スピナーベイト・ビッグベイト(S字系)
- 8.ビッグクローラーベイト・アラバマリグ
個人的にメタルジグを遠投するのにPEラインを使用するならPモードがおすすめ。
XBモードのダイヤル1だと少しブレーキが弱いと感じたので、キャストミスをすればバックラッシュしてしまいますね。
Pモードのダイヤル1か2の方が安定してロングキャストすることが出来ました。
ビッグベイトに最適
XBモードは空気抵抗の大きい、ビッグベイトやアラバマリグをストレスなくロングキャスト出来るようになっています。
試しに100gあるダウズスイマーを投げてみたところ、途中で失速する事なく、めちゃくちゃ飛ぶ!
軽い力で後半の伸びが出るので、おかっぱりからでは未開拓の地にビッグベイトを届けることが出来ますね。
ショートピッチでも的確にストラクチャー周りを狙えるので、根掛かりのリスクを減らすことにも繋がっています。
22ポンドのフロロラインでも飛距離を稼ぐことが出来ました。
当然バックラッシュすることもなく、ブレーキを最大にしたらサミングすら不要なので、夜間のシーバスゲームでも安心して使用出来ます。
そしてブレードがめちゃくちゃデカい、ビッグスピナーベイト、メガロドーン。
こちらもロングキャストすることが出来ました。
XG(エクストラハイギヤ)なので多少巻きオモリはしますけどね(汗)
S字系のビッグベイトはリーリングジャークしやすく、左右のダートのキレがかなり出ます。
やはりXGの巻きとり量はビッグベイトに最適であると言えますね。
反対に3/8oz(10.5g)以下のルアーに関しては投げれないことはないですが、前モデルの16アンタレスDCの方が軽い力で飛ぶので扱いやすいです。
18アンタレスDCを使うなら最低でも1/2oz(14g)以上のルアー限定で使う方がストレスがないですよ。
DCユニットの着脱はしにくい
4×8DCブレーキが搭載された機種に言える事ですが、DCユニットはネジで固定されているため、スプールを取り出すのは面倒です。
3つのネジを外さない限り外れません。
言い換えればその分しっかりしているのとメカニカルブレーキを外部ではなく、内部に組み込んだので仕方ないのかもしれませんね。
海水での使用時はスプールやベヤリングに塩分が付着するので、毎回スプールまでバラシてオイルをさすメンテナンスは必要。
このメンテナンスを怠ると海水対応になったアンタレスでも間違いなく錆びてしまいます。
釣りの後で疲れているに面倒くさいと思うことが多いですが、しっかりとやらないと後で後悔してしまいますね。
僕も一度やらかしました(笑)
18アンタレスDCMDは分解メンテナンス必須
海水対応になった18アンタレスDCMDですが、ベイトリールの構造上、内部に海水は入ってしまいます。
スピニングリールと違い釣行後のメンテナンスと一年に一度ぐらいの頻度でオーバーホールは必須。
海での釣行後そのまま次の釣りまで放置していると、確実にベアリングが錆びてしまいますね。
S A-RBという塩ガミしにくいベアリングが使われていても、放置だけは危険。
帰宅したらすぐにシャワーでボディ洗い、スプールを取り外して、くまなく洗い塩分を取り除くことが重要です。
ドラグ部分やギヤの部分にも塩分は入っているので、リール内部に水分が残らないように完全に乾燥させること。
一年に一回はバラシて、パーツクリーナーで脱脂、注油はした方がいいですね。
自分で出来ないと言う方はシマノのメーカーのオーバーホールをお願いした方がいいでしょう。
僕自身オーバーホールは自分でもやりますが、
「アンタレスみたいは高価なリールを自分でやるのは正直、怖い(笑)」
プロのメーカーにお願いする方が安心ですよ。
混雑する時期だと2、3ヶ月かかることもあるので、サブのリールは持っている方がいいです。
メーカーに出さなくても個人のフリーランスでやっている方もいるのでそちらに依頼してもいいですね。
個人的に気になっているのが大阪府泉佐野市でやっている「リール屋ピカレスク」
評判はすごくよく、持ち込み可で当日オーバーホールをやってくれるそうなので今度利用してみようと思っています。
18アンタレスDCMDの飛距離
18アンタレスdcmdがどの程度の飛距離が出せるのか計測しYouTubeにアップしました!
9フィート7インチのシーバスロッド(ラテオ97MB・Q)に50gのメタルジグを投げて計測!
計測器はプロックスのICデプスチェッカーを使用。
最高103.5mという結果がでました。
ベイトリールで100mを超えることが出来たらスピニングリールとさほど飛距離は変わりませんね!
16アンタレスDC、17エクスセンスDCとの比較・使い分け
琵琶湖で活動拠点としているバス釣りYouTuberのKさんのレビュー動画を見ましたが、僕自身も同じ感覚でした。
16アンタレスDCは1/2oz~2ozのルアーを扱う頻度が多い方で主に淡水でバスを狙う方は間違くなくおすすめ。
やはりスプールが37㎜径の方が軽量ルアーの立ち上がりがよく、ハンドルも42mmなので繊細な釣りがしやすいですね。
17エクスセンスDCは完全にシーバス仕様です。
ナロースプールの恩恵により、糸ガミのトラブルを最大限に減らし、10g程度の軽量ルアーから1oz以上のメタルバイブまで扱いやすいPE専用のブレーキシステムが入っています。
50gまでのジグを扱うショアジギングにも使用中。
試しにフロロも巻いてみましたが、完全にPEライン向きでした。
PEラインの1.5号でシーバスゲームに特化するなら確実に17エクスセンスDCが向いています。
⇒17エクスセンスDCのインプレを徹底解説!ベイトPEで飛距離最強リール!
18アンタレスDCMDはやはりビッグベイトに特化したXBブレーキシステムが入っているので1oz以上のデカくて、空気抵抗の大きいルアーを投げると軽い力で気持ちいいぐらい飛んで行きます。
10g程度の軽量ルアーに関して投げれないことはないですが、38mm径のスプールだとどうしても立ち上がりが遅くなり、ロッドを力強く振りぬく必要が出てきます。
海水対応になったアンタレスなのでPEラインを巻いて海でのベイトショアジギングには対応。
しかし、PEラインの1号~1.5号を使うのであれば17エクスセンスDCが向いています。
理由として18アンタレスはナロースプールではないため、細いPEラインだとどうしても糸ガミのトラブルが発生しやすく、高切れになりやすいです。
試しにPE2号で80gのメタルジグをフルキャストしたら、ラインが切れて遥か彼方に飛んで行きました(笑)
よってPEを巻くなら最低でもPEの3号を巻く方がいいですね。
PE3号に変更してからジグの80g、100gを投げていますが、糸ガミ、高切れのトラブルなく快適に使用出来ています。
シーバスでPEラインを使いビッグベイトを投げるならPEの4号、5号ぐらいはあった方が安心できると思います。
18アンタレスDCMD実釣インプレ動画
18アンタレスdcmdの実釣インプレ動画をYouTubeにアップしています。
ビッグベイトのダウズスイマーで50アップのバス、磯(ロックショア)からシイラ、堤防から青物(ハマチ)を釣っている動画ですので参考にしてみて下さいね。
やはりハンドルのパワーがあるので、ブリクラスの大型青物でもパワー負けすることなく、巻いてこれると思います。
18アンタレスdcmdで青物ショアジギング動画
淡路島の翼港にてベイトショアジギング。
完全ブリ狙いで通っています。
80gのタングステンジグでハマチ捕獲に成功。
ハマチサイズでもやはり青物は引きますね。
下記のタックル構成ならブリが来ても取れる確信があります。
- 【タックルデータ】
- ロッド:ソルティーステージ KR-X ショアジギング SXJC-1032H80-KR
- リール:18アンタレスDC MD
- PEライン:3号
- リーダー:40ポンド
- ルアー:ジャッカル・ラスパティーンTG80g 撃投ジグ100g
最後に
18アンタレスDCMDのインプレを徹底解説してきました。
僕の使い方ではありますが、ジョイクロをはじめとしたビッグベイト、80g以上のメタジグを投げる青物狙いのベイトショアジギングには最適なモデルで使いやすいベイトリールであると言えます。
琵琶湖で大遠投するヘビキャロにも使えますね。
そして、何といっても「キュイーン!」となるDC音。
僕は完全にDC音の虜になっているので、DC音を聴くだけで釣りのモチベが簡単に上がります(笑)
今後はハンドルをカスタムしたり、ベアリングを変えて少しいじってみることを企んでいますよ。
是非あなたも世界最強リールのアンタレスでまだ見ぬ大物との出会いを体験してみてください。
はやくこのリールでブリを釣りたいぜ!